老後の品格。今日から始める5つの「美しい手放し」
老後の不幸は40代から始まっている。手遅れになる前に知るべき「心の癖」について語っていきます。
老後の不幸はどこから来るのか
今日は少しだけ、耳の痛いお話をさせてくださいね。
老後の不幸というのは、どこからやって来るのでしょうか。 還暦を過ぎてから、突然空から降ってくるわけではないんですよ。
多くの方が、勘違いをなさっています。 仕事の第一線を退いたから。少し足腰が弱ってきたから。お財布のふくらみが、以前より心細くなったから。 「だから、私の人生は寂しくなってしまったのだ」と。
でもね、違うんです。 そんな急に、人生の坂道を転げ落ちるなんてことはありません。
老後の不幸の種は、もっとずっと前。 私たちが妻として、母として、あるいは仕事にと、毎日を夢中で駆け抜けていた40代、50代の頃から、もうすでに蒔かれているんです。
忙しさにかまけて、少しずつ積み重ねてきてしまった「心の癖」。 たとえば、うまくいかないことを誰かのせいにしてしまったり。 「どうして私ばかり」と、いつも何かにイライラしていたり。 家族がしてくれることを当たり前だと思って、「ありがとう」の感謝を忘れてしまったり。
そういう小さな「心の癖」が、子育ても終わり、日々の喧騒から離れて、老後という静かで長い時間と向き合ったときに、もう誤魔化しきれなくなって、一気に表に出てきてしまう。 ただ、それだけのことなんです。
ちょっとだけ、周りを見渡してみてくださいな。 あなたと同じくらいの年齢で、経済的な事情も似たようなもの。あちこち体が痛むのだって、お互い様。 そんな方たちが、周りにいらっしゃるでしょう?
でも、ある方はいつもふんわりと穏やかに微笑んで、毎日を機嫌よく暮らしていらっしゃる。 一方で、ある方はいつも眉間にシワを寄せて、世の中への不満や、誰かへの怒りを撒き散らしていらっしゃる。
この違いは、一体なんだと思いますか? 運が悪かったから? いいえ、決して偶然なんかじゃありませんよ。
はっきりしているのは、人生の秋を幸せに過ごせるか、不幸に過ごすかというのは、お金がいくらあるかとか、どんな立派な家に住んでいるかとか、そんなことよりも、「あなたの心のあり方」ひとつで決まってしまうということです。
さて、あなたはどうなさいますか。 これから紡いでいく、残されたかけがえのない時間。 重たい不満の荷物は下ろして、穏やかな心で生きていきますか。 それとも、相変わらず不満を抱え込んだまま、生きていきますか。
……選ぶのは、他の誰でもない、あなたご自身なんですよ。
老後を台無しにする5つの共通点
老後を不幸にする「心の癖」:その1:過去への執着
さて、一つ目の不幸の種。それは、「過去への執着」です。
若かりし頃の、ちょっとした栄光。 逃してしまった、あの時の惜しいチャンス。 あるいは、どうしても許すことのできない、誰かの心ない仕打ち。
そういう、もうとうの昔に過ぎ去った出来事を、いつまでも、ぎゅっと両手で握りしめてはいらっしゃいませんか? そうやって過去の思い出にしがみついたまま、ただ時間だけが過ぎていくとね。 心というのは、静かに、でも確実に、ひからびていってしまうんです。
少しだけ、胸に手を当ててみてください。 「若い頃はもっと周りから頼りにされていたのに、今は誰も見向きもしてくれない」 「あの時、あっちの道を選んでいれば、今頃はもっと幸せだったはずなのに」 そして極めつけは、「私の人生、本当はこんなはずじゃなかった」。
……どうでしょう。 ふとした瞬間に、こういう思いが心の奥底にこびりついて、離れなくなることはありませんか?
厄介なことに、人生の秋から冬にかけては、残酷なくらいに「時間」があるんですよね。 若い頃のような目の回る忙しさがなくなって、家の中の静かな時間が増えると、人はどうしても暇を持て余して、昔のことを繰り返し、繰り返し、考え始めてしまうんです。
胸が躍った栄光も。思い出したくもない失敗も。人からの裏切りも、深い後悔も。 それが頭の中で、まるで映画のように何度も何度も再生される。 そうしているうちに、ご自身でも気づかないうちにね、「今、この瞬間」を生きるための大切なエネルギーが、どんどん奪われていってしまうんです。
(少し声のトーンを落として、優しく諭すように)
お大師様、空海は「すべては移り変わる」と説かれました。「諸行無常」という教えですね。 きらびやかな栄光だって、胸を痛めた失敗だって。あの頃の若さも、誇らしかった肩書きも。 この世に、永遠に続くものなんて、何一つとしてないんです。
それなのに、私たち人間というのは本当に不器用なもので、まるでそれがずっと変わらずそこにあるものみたいに、必死にしがみつこうとしてしまう。 その「しがみつく力」こそが、あなたご自身を苦しめている正体なんですよ。
いいですか、どうかよく聞いてくださいね。 過去に起きた「事実」は、もう誰にも、絶対に、変えることはできません。
でもね。その過去が持っている「意味」なら、今からでも変えることができるんです。
あの時の痛い失敗も、人生の遠回りも、ひどい裏切りでさえも。 すべては「今の、この優しい私になるためには、どうしても必要な経験だったんだ」と。 そうやって、ストンと腑に落とすことができた時。人は初めて、過去の呪縛から自由になれるんです。
老後という、この穏やかな時間はね。 過ぎ去った過去を振り返って、嘆いてメソメソするための時間なんかじゃありません。
良いことも、悪いことも、ぜんぶひっくるめて、「ああ、これが私の愛おしい人生だったんだな」と受け入れて。 心の引き出しを、きれいに整理してあげるための時間なんですよ。
その2:他人を許せない心
さて、二つ目の不幸の種。 それは先ほどの一つ目、「過去への執着」と深く結びついているものです。ずばり、「他人を許せない心」です。
過去の出来事にしがみつくということは、つまり、その時に関わった「誰か」を、いつまでも心のどこかで恨み続けているということでもあります。
「あの人に、あんなひどいことをされた」 「いまだに、ひと言も謝ってもらっていない」 「私は、理不尽に傷つけられた被害者なのに」
……どうでしょう。こうした思いが、何十年という月日が流れても、心の奥底でチロチロとくすぶってはいませんか?
日々に不満を抱えていらっしゃる方ほど、不思議なことに、昔の人間関係の愚痴を、本当に飽きることなく繰り返されるものです。 しかも、よくよくお話を伺ってみると、それがもう20年も、30年も前の出来事だったりする。 カレンダーの時間はたっぷりと過ぎているのに、心の中の感情だけは、あの時のまま、カチンと時計の針が止まってしまっているんですね。
ここで、どうか勘違いなさらないでいただきたいのです。 「許す」ということの、本当の意味を。
「相手を許す」というのはね、相手のしたひどい行いを認めて、「まあ、あれでよかったんだ」と無理やり納得することではありません。そんなこと、できるわけがありませんよね。
そうではなくて。 ご自身の心を、その忌まわしい出来事の呪縛から、ふわりと解放してあげることなんです。 憎い相手のために、許すのではありません。 これからの、あなたご自身の穏やかな時間のために。あなた自身を幸せにするために、許すんですよ。
(少し声に力を込めて、しっかりと)
お大師様、空海は、「怒りや恨みもまた、執着の一種である」とはっきりとおっしゃっています。 人って、怒っている時は、まるで自分が正義の味方になったような錯覚に陥りがちなものです。でもね、それは大きな間違い。 その「怒り」という冷たい鎖で、がんじがらめになって息苦しい思いをしているのは、憎い相手じゃありません。他でもない、あなたご自身なんですよ。
周りにいらっしゃる、いつも穏やかに暮らしている同年代の方々を、少し思い浮かべてみてくださいな。 あの方たちはね、決して、誰も彼もを完全に許し切った「聖人君子」というわけではないんです。
ただ、「ああ、もういいや」って。 どこかでふっと見切りをつけて、手放していらっしゃるだけ。 無理に白黒をはっきりさせようとなんてせず、ただ「執着」という重たい荷物を、道の端っこにそっと下ろしただけなんです。
その潔さこそが、若さとはまた違う、しなやかで、本当の強さなのだと、私は思うのです。
その3:変化の拒絶
さて、三つ目の不幸の種。もしかすると、これが一番厄介かもしれませんね。 それは、「変化を拒絶する心」です。
年を重ねていくとね、どうしても少しずつ、頭が固くなってしまいがちです。 「あの人は、もっとこうあるべきだったのに」 「家族なんだから、こうしてくれて当たり前でしょう」 「今の世の中は、どうも間違っているわ。私たちの若い頃は良かったのに」
……どうでしょう。ふと気がつくと、そんな「こうあるべき」という言葉ばかりが、口をついて出てはいませんか?
そういう「自分の中の正義」のような、ガチガチの固定観念が強ければ強いほどね。どうしても思い通りにはならない現実とのズレに、ご自身が苦しむことになってしまうんです。 そして、そのズレが全部、チリチリとした「怒り」に変わっていく。毎日イライラしてばかりでは、心も体も、すっかり疲れてしまいませんか。
(少し間を置いて、静かに)
お大師様、空海は、はっきりとおっしゃっています。 「万物は常に変化し続ける。変わらないものは何一つない」と。 「諸行無常」。これこそが、この世の真理なんですね。
それなのに、私たちはついつい、「すべては変わらないこと」を大前提にして生きてしまう。ご自分の長年培ってきた価値観が絶対だと思い込んで、変わることを恐れてしまうんです。 だから、絶えず形を変え続ける現実の世界と摩擦が起きて、息苦しくなってしまうのは、ある意味で当たり前のことなんですよ。
周りにいらっしゃる、いつもふんわりと穏やかな同年代の方々を、思い浮かべてみてくださいな。 あの方たちに共通しているのはね、心の「柔らかさ」なんです。
新しい機械のこと、たとえばスマートフォンやインターネットなんて、完全に使いこなせなくたっていいんです。若い世代の新しい考え方に、無理をしてまで賛同する必要もありません。
ただ、「へえ、今はそういう時代なのね」「そういう考え方もあるのね」って。 反発せずに、一旦そのまま、ふわりと受け止めてみる。 その「柔らかさ」こそが、心にゆったりとした余裕を生み出してくれるんです。
いいですか、どうか勘違いなさらないでくださいね。 変化を受け入れるということは、今まで懸命に生きてきたご自身を、否定することでは決してありません。 あなたのその豊かな人生経験をしっかりとした土台にしつつ、新しいものと「まあ、なんとかうまくやっていきましょうか」と、軽やかに共存していくことなんです。
老後という季節はね。ご自分の城を、鎧を着込んで必死に「守る」ことに力を使う時期ではありません。 少しずつ、握りしめた執着を「手放して」、周りの空気と穏やかに「調和」していくための時期なんですよ。
それができないと……まあ、この先の長い時間も、ずっと息苦しいままでしょうね。
その4:役割への依存
さて、四つ目の不幸の種。もしかすると、これが一番、胸がチクリと痛む、心当たりのある方が多いかもしれませんね。 それは、「役割への依存」です。
長年勤め上げた職場で「部長さん」や「先生」と呼ばれていた、その立派な肩書きが、ふっとなくなった瞬間。 あるいは、ご自分の時間も削って、手塩にかけて育て上げた子どもがパタパタと巣立っていき、ふと家の中が静まり返った瞬間。
急に、自分はもう誰からも必要とされていないんじゃないか。ぽつんと世の中から取り残されてしまったんじゃないか……。 そんな、足元がすーっと冷たくなるような深い空虚感に襲われたこと、ありませんか?
お仕事を定年退職なさった途端に、なんだか急にガクッと老け込んでしまう方、本当によくお見かけしますよね。 現役時代はあんなに堂々と、胸を張っていらしたのに。会社という看板や、肩書きという鎧を脱いだ途端、急に自信がなくなってしまったように口数も減って、お顔から笑顔が消えてしまう。
周りの人は「あの人は根っからの仕事人間だったからねぇ」なんて同情なさいますけれど、私は少し違うと思うんです。 それは結局のところ、会社の看板ですとか、「お母さん」という家庭での尊い役割の、その「外側」に、ご自身の本当の価値を見出せていなかったからではないでしょうか。
(少し間を置いて、優しく語りかけるように)
お大師様、空海はこんなふうに説いておられます。 「真の自己は、肩書きや立場なんかではない」と。
私たち人間というのは、本来もっとずっと、深く尊い存在なんです。 会社での役職ですとか、親としての立場なんていうものは、長い人生の中の、ほんの一時的な「仮の姿」。言ってみれば、人生の舞台に合わせて着替えた「着ぐるみ」のようなものに過ぎないんですね。
それなのに、私たちは一生懸命に生きるあまり、いつの間にかその「着ぐるみ」こそが本当の自分なんだと、すっかり信じ込んでしまうんです。 だから、定年や子離れという節目が来て、その着ぐるみをスッと脱ぐことになった時に、中身の自分まで一緒にどこかへ行って、空っぽになってしまったように感じてしまう。 ……少し滑稽で、そしてなんだか寂しいお話だと思いませんか?
いいですか、どうかよく聞いてくださいね。 これからの穏やかな老後に必要なのは、「私はまだこんなに何かの役に立っているのよ!」と、必死になって証明することなんかじゃありません。
「ただ、こうしてここにいるだけでいい私」を、ご自身でそっと認めて、抱きしめてあげることなんです。
若い頃は、何をしたか、どれだけ頑張って成果を上げたかが、ご自身の価値のすべてだったかもしれません。 でもね、人生の後半戦は、生き方のルールがガラリと変わるんです。
あなたが、今日を無事に迎え、ただそこに息をして存在している。そのこと自体に、かけがえのない価値があるのだということ。 そろそろ、そのことにご自身で気づいてあげないと、この先の長い時間、ずっと苦しいままですよ。
その5:孤独を怖がりすぎる心
さて、いよいよ五つ目の不幸の種です。 それは、「孤独を怖がりすぎる心」です。
ぽつんと一人きりになるのが寂しくて、なんだか怖くてたまらないからといって。本当はどうでもいいような人間関係に、必死にしがみついてはいらっしゃいませんか?
(少し呆れたような、突き放すトーンで)
本当はもう、お茶飲み話や表面的なお付き合いにすっかり疲れてしまっているのに、角が立つのが嫌で誘いを断れない。 本当は「この人とはどうも価値観が合わないわ」と心の中でため息をついているのに、一人ぼっちになるのが怖くて、無理をしてまで距離を縮めようとなさる。
……その結果は、どうでしょう。 あんなに気を遣ったのに、大して感謝されるわけでもなく、ただただご自身の心だけがすり減って、ますますモヤモヤとした不満が溜まっていく。 孤独を避けよう、避けようとして、かえってご自分の心を、本当の意味で「孤立」させてしまっている。……なんだか、とても皮肉なものですよね。
(少しトーンを落として、静かに教えを説くように)
お大師様、空海はこのように説いておられます。 「真の修行は、外ではなく自分の内側にある」と。
誰の目も気にしなくていい、誰からも評価されることのない、ご自身だけの「静かな時間」。その中でこそ、人は初めて、飾らないご自分の本当の姿と、まっすぐに向き合うことができるんです。 孤独というのはね、決して、誰かから与えられた「罰」なんかじゃありません。 私たちが、人間としてもう一段階、深く成熟していくための、とても大切な「入り口」なんですよ。
(二つの孤独を対比させるように、ゆっくりと言葉を置いて)
いいですか、よく思い浮かべてみてくださいね。 老後の孤独には、実は二つの種類があるんです。
一つは、周りから弾かれ、拒絶されてしまって、仕方なく一人ぼっちになる孤独。……これは確かに、身を切るように惨めで、苦しいものでしょう。 でもね、もう一つあるんです。 それは、かけがえのないご自身の時間を大切にいつくしむために、ご自身の意志で、自ら進んで選び取る「静かな孤独」です。
前者はただの辛い苦しみでしかありませんが、後者の孤独は、あなたに本当の「自由」という、素晴らしい贈り物を連れてきてくれるんです。
(最後に、包み込むように静かに諭して)
本当の安心感というものはね。誰かの袖をぎゅっと掴んで、しがみついて得られるような、そんな脆いものではありません。 ご自身の内側に、ご自分だけの、誰にも奪われない「拠り所」をしっかりと持つこと。
孤独をむやみに恐れるのをやめて、その透き通った静けさを、まるごと両手で受け入れた時。 あなたは、これまでの人生で初めて、本当の意味での「深い安らぎ」というものを、知ることになるはずですよ。
60代以降を穏やかに生きる人の5つの共通点
1.減らす勇気を持つ
もうご自身の人生に、何かを「足す」のはやめにしませんか。
若いうちはね、知識でも、お金でも、お友達の数でも。何でもかんでも欲張って、手に入れればよかったんです。 でも、人生の後半戦は、そのまったく逆。 思い切って「手放す」ことでしか、これからの長い道のりを歩く足取りは、軽くならないんですよ。
(少し突き放すように、きっぱりと)
いつまでも、とうに賞味期限の切れた昔の人間関係や、自分を縛るだけのつまらない「こだわり」を、後生大事に抱え込んで歩いているから。 だから、息切れして、どんどん足取りが重くなっていくんです。
勇気を持って、一つずつ、ぽいっと捨てていく。 そうしてご自分の心の中に、ぽっかりと風通しの良い「余白」ができた時。そこで初めて、本当の豊かさというものが見えてくるんです。
その何もない「空白」を怖がって、両手にぎゅっと荷物を握りしめているうちは……あなたはまだ、本当の意味での「自由」を、知らないままなんですよ。
2.感謝を習慣にする
心の「不満」というものは、放っておいても勝手にむくむくと湧いてくるものなんです。手入れを怠ったお庭の雑草と、まったく同じですよ。
でもね、「感謝」の心は違います。 美しいお花のお手入れと同じで、ご自身で意識して、毎日お水をあげて育てていかないと、あっという間に干からびて枯れてしまうんです。
なにも、神棚に手を合わせるような、大層なことじゃなくていいんですよ。
今朝も無事に、パッチリと目が覚めた。 温かいお茶を飲んで、美味しくご飯が喉を通った。 お買い物先やご近所の人と、他愛のない言葉をふた言、み言、交わした。
その程度の、日常のほんのささやかな事実に、わざわざ、しっかりと目を向けてみるんです。
「そんなの、生きていれば当たり前でしょう」なんてふんぞり返っている人の心のお庭にはね、結局、不満という厄介な雑草がぼうぼうに茂っていくだけなんです。
不満の雑草だらけの荒れ果てた心で生きるか。 それとも、小さな感謝の花がぽつぽつと咲く、風通しの良い心で生きるか。
どちらを選ぶかは、他の誰でもない、あなたの毎日のちょっとした「意識」次第なんですよ。
3.学び続ける姿勢を失わない
「もう歳だから」 「今さら新しいことを覚える必要なんてないわ」
そうやってご自身に都合よく言い訳をして、考えること、知ることをピタッとやめてしまった瞬間。人は本当の意味で、芯から老け込んでしまうんです。
別にね、最新の難しい機械を完璧に使いこなしてください、なんて無茶なことは言っていませんよ。 たとえば、スマートフォンで少しだけ新しい世界を覗いてみるとか。健康のために、梅干しやきな粉を使った新しいお料理のレシピに挑戦してみるとか。あるいは、きれいな景色を残すために、カメラのボタンの押し方を一つだけ余分に覚えてみるとか。その程度のことでいいんです。
お大師様、空海はね。その生涯を通じて、決して学ぶことをやめなかったお方でした。 あの方にとって、年齢を重ねるということは、決して歩みを止める理由にはならなかったんです。
新しいことを学ぼうとしない心はね、流れを止めて淀んでしまった水たまりと同じ。あとはもう、ゆっくりと濁って、腐っていくだけなんです。
「私はまだ、成長の階段の途中にいるんだわ」。 そのくらいの気概を持つことができないのだとしたら……厳しいようですが、あとはもう、ただただ下り坂を転がるように衰えていくだけなんですよ。
4.存在そのものを認める
「何かの役に立っていないと、私には価値がない」 ……まさか、そんな窮屈な思い込みに、まだ縛られていらっしゃるんですか?
お仕事も、あんなに気を揉んだ子育ても、もう立派に終わったというのに。 一体いつまで、目に見える「成果」や「役割」ばかりを追い求め続けるおつもりでしょう。
(少し声のトーンを落として、静かに、語りかけるように)
人生の後半戦というのはね。 「誰かの役に立つ、立派な私」という重たい看板を、コトンと下ろすための時間なんです。
ただ、お茶を飲みながら穏やかに座っている。 誰かの他愛のないお話を、うんうんと静かに聞いてあげる。 ……本当に、それだけでいいんです。 それだけで、あなたの人間としての価値は、もう十分すぎるほどにあるんですよ。
「〇〇ができなきゃダメだ」なんて、ご自身に厳しい条件をつけるのは、もうやめにしなさいな。 そうやってご自分を許してあげれば、肩の荷が下りて、驚くほど心がふわりと軽くなるはずですよ。
5:孤独を味方にする —— 凛とした静寂は、大人の贅沢
ふと、静まり返った部屋で一人きりになった時。 えも言われぬ不安や、寂しさに襲われることはありませんか? 一人になるのが怖い。その思いから、つい無理に予定を詰め込んだり、誰かにしがみついてしまったり……。 でも、もう、そんなふうに心をすり減らすのは、やめにしませんか。
(少し間を置き、核心を突くように、しかし凛とした声で) あえて厳しいことを申し上げます。 寂しさを埋めるためだけに誰かを求めるのは、心の「繋がり」ではありません。 それは、ただの「依存」なのです。
(トーンを落ち着かせ、深く沁み渡るように) 「孤独」という言葉を、どうか恐れないでください。 孤独とは、決して惨めで寂しいものではありません。 これまで家族や周りの人のために、ご自身の時間をたくさん捧げてきたあなたが、ようやく手に入れたもの。 「自分」という人間と、誰の目も気にせず深く向き合うための、この上なく贅沢な時間なのです。
(穏やかに、ふっと肩の力が抜けるように) 淹れたてのお茶の香りを、一人でじっくりと味わう。 外の世界の喧騒から離れ、ただ「今」の自分の心の声に耳を澄ませる。 そうやって、一人の時間を心から楽しめるようになれば、不思議なことに、他人とも、しなやかで健康的な距離が保てるようになります。
(静かな力強さと、品格を持たせて) 誰かに寄りかからなくても、私は私として、一人で立って生きていける。 その静かな自立心を持てる人だけが、本当の意味で、誰かとの「喜び」を分かち合うことができるのです。
(最後に、深い余韻を残すように、ゆっくりと) 孤独を恐れて、敵に回すか。 それとも、豊かな時間を共にする「味方」として迎え入れるか。 ……その心の持ち方ひとつで、これからの私たちの人生の「品格」が、決まるのです。
今日から始める、5つの具体的な行動 —— 想いを「生きる作法」に変える
さて、ここまで心のあり方についてお話ししてまいりましたが……ここからは、「では、具体的にどう暮らしていけばいいのか」というお話をいたしましょう。
(ゆっくりと、優しく諭すように) いくら心に響く言葉に出会っても、頭の中で「なるほど」と分かっているだけでは、残念ながら、私たちの人生の景色は1ミリも変わりません。 どれほど豊かな気づきも、日々の行動に移して初めて、あなたの血となり肉となるのですから。
(少し身を乗り出すような親密さと、凛とした強さを持って) どうか、耳を傾けてみてください。 明日から……いいえ、思い立った「今日、この瞬間」からでも始められることです。 あなたがあなたらしく、これからの大切な日々を決して濁らせることなく、美しく品格を保って生き抜くための「5つの習慣」。
① 1日1つの「手放し」 —— 執着をほどき、心と空間に余白を作る
まずは一つ目。「1日1つの手放し」です。 毎日、たった一つで構いません。あなたのこれからの人生から、重たい「お荷物」を減らしてみてください。
(具体例を挙げるように、ゆっくりと) たとえば、押し入れの奥で何年も眠っている、あのガラクタを思い切って処分してみる。そんな、目に見える物理的なお片付けでもいいんです。 あるいは……心の中にずっと居座り続けている、誰かへの恨み言や、過去への執着。それを、今日一日だけは、そっと手放してみる。
(少し声のトーンを落として、身近な出来事を諭すように) あるいはですね、お友達とのお茶の席で、つい口をついて出そうになる「昔の自慢話」や「苦労話」を、今日は一度だけ、ぐっと飲み込んでみる。 それも立派な「手放し」です。
(少し冷ややかに、しかし真実を突く凛とした声で) いいですか。 そうやって、目に見える物も、目に見えない心の執着も、少しずつ手放して「身軽」になっていかないと……。 あなたの人生に新しい風が吹き込むための「余白」は、この先も一生、埋まったままになってしまいますよ。
② 感謝を「声に出す」 —— 「ありがとう」の響きで、自分自身を満たす
二つ目は、「感謝を声に出す」こと。 「口に出さなくても、心の中ではありがたいと思っているのよ」。そうおっしゃる方もいらっしゃいますが……厳しいようですが、それは相手に伝わっていなければ、思っていないのと同じことなのです。
長年連れ添ったご家族でも、ふと立ち寄ったお店の店員さんでも、あるいは、今日一日を無事に過ごせたご自身に対してでも構いません。 どうか、はっきりと「ありがとう」と、言葉に出してみてください。
これはね、決して「相手のため」だけにするのではありません。 あなた自身の脳と心に、「今の私は、こんなにも満たされているのだ」という事実を、深く、深く刻み込むための、大切な儀式なのです。言葉には、発した人の心を形作る力がありますからね。
声に出さない感謝は、ただの自己満足で終わってしまいます。 さあ、しっかりと口を動かして、空気を震わせてください。 あなたが紡ぎ出したその美しい響きは、回り回って、誰よりもあなた自身の心を一番に癒し、健やかにしてくれるはずですよ。
③ 小さな挑戦を「月に1つ」 —— 知的好奇心は、心を潤す泉
三つ目。「もう歳だから」。……あなたも、ついこの言葉を口にしていませんか? 無意識に出てしまうこの口癖は、ご自身の可能性を自ら閉ざしてしまう、いわば「思考停止」のサインです。
月に一度でいいんです。 今まで行ったことのない隣町の公園へ、少しだけ足を伸ばしてみる。 書店で、普段なら手に取らないような新しいジャンルの本を開いてみる。 あるいは、ご家族に聞きながらでもいい、スマートフォンの新しい機能を一つだけ覚えてみる。 そんな、ほんの些細なことで構いません。
いいですか。何も、今から辞書を引いて難しい勉強をなさい、と言っているわけではありませんよ。 私が申し上げたいのは、「新しいものを怖がらない姿勢」、それだけは決して手放さないでいただきたいということです。
「どうせ私には無理」「今のままで十分」。 そうやって知的好奇心を失い、変化を拒んだその瞬間から……人の心は、水分を失った「枯れ木」のように、ただ脆く、色褪せていってしまうのですから。
④ 役割ではなく「時間の質」を大切にする —— 肩書きという鎧を脱ぎ、今を味わう
四つ目は、「役割ではなく、時間の質を大切にする」こと。 かつての立派なお仕事の肩書きや、「誰かの妻」「誰かの母」という長年背負ってきた家族の中での役割。それに縛られ、ご自身の価値をそこに見出そうとするのは、もうそろそろ終わりにしませんか。
いま、本当に価値があるのは、過去の立派なあなたではありません。 今日というかけがえのない一日を、「誰と、どのような穏やかな心で過ごせたか」。ただ、それだけなのです。
毎晩、お休みに就く前、ご自身にそっと問いかけてみてください。 「今日の私の時間は、心地よいものだったかしら?」と。
(深く、静かな余韻を残して) 過去の役割や肩書きという重たい鎧に縋(すが)るのをやめて、今、ここにある「時間の質」に静かに目を向けられた時。 あなたの人生から、確実にもう一つ、手放すべき無駄な後悔が消えていくはずですよ。
⑤ 孤独の時間を「予定に入れる」 —— 独りを予約し、自分との贅沢な対話を
そして最後、五つ目は、「孤独の時間を、あらかじめ予定に入れてしまう」こと。 ふいに一人ぼっちの時間にポツンと取り残されるから、えも言われぬ不安や寂しさに襲われてしまうのです。 だったら、孤独が向こうから突然やって来るのを待つのではなく、最初からご自身のスケジュール帳に「私だけの独りの時間」を予約してしまいなさい。
週に一度の午後でも、一日の終わりのほんの数十分でも構いません。 お茶を淹れて静かに本を開く。愛用のカメラを提げて、ふらりと気の向くままに景色を切り取りに出かける。あるいは、ただ何もせず、静かに座って呼吸を整える。
それは決して、孤独で惨めな時間などではありません。 あなたのこれまでの人生を整理し、自分という人間と深く向き合うための……この上なく贅沢な「対話」の時間なのです。
そうやって、自ら選んだ「独り」を心から味わい、楽しめるようになれば……。 あなたはもう、この先の人生で、誰の目にも、誰の言葉にも振り回されずに、ご自身の足で凛と立ち続けていけるはずですから。
エピローグ —— 明日を穏やかにするために
いかがでしたでしょうか。 これまでお話ししてきたことは、どれも決してお金のかかることではありません。 ただ一つ、あなたの「心の持ちよう」だけで、今すぐ変えられることばかりなのです。
(最後に、少しだけ優しく、でも毅然とした厳しさを持って) これからの人生が豊かなものであるか、そうでないか。 それは、与えられた環境や、周りの人が決めるものではありません。 あなたが今日、何を選び取り、何をきっぱりと手放すか。 その潔い決断だけが、あなたの明日を、本当に穏やかで美しいものにしてくれるのです。
さて……最後にもう一つだけ。 これからの大切な時間を、ご自身でどう捉えて生きていくのか。そのお話をさせてください。
(少し語気を強めて、ハッとさせるように) 「老後とは、これまでの人生の『まとめ』に入る時期だ」。 もし、そんな風に小さくまとまろうとしているのなら……それは大きな間違いですよ。
(ゆっくりと、言葉に魂を込めて、力強く包み込むように) ただ過去の帳尻を合わせるだけの、「まとめ」の時期などではありません。 ここから先の時間は、あなたがあなた自身の人生を美しく磨き上げる、「人生の完成」へと向かうための、最も尊い時間なのですから。
「後悔のない人生」というのは、何一つ失敗がなかった、傷一つない完璧な人生のことではありません。
そんなものは、この世のどこを探したって、ありはしないのです。
迷って、間違えて、時には立ち止まって……それでも、ご自身の足で歩き、選び続けてきた。その、少し不格好かもしれない足跡を、まるごと両手で包み込み、受け入れること。それこそが、本当の意味での「完成」なのです。
(諭すように、少し声を落として、優しく) 完璧でなくていい。不完全なままで、十分に美しいのです。 人生のふとした瞬間に、「ああ、色々あったけれど……まあ、これで良かったのだわ」と、静かにご自身に言い聞かせることができる。その執着のない穏やかな心の状態こそが、人間としての本当の「完成」なのですよ。
(力強く、でも決して突き放さず、背中を支えるように) 60代からでも、70代からでも。もう手遅れだなんて、私は絶対に言わせません。 あなたが「心の向き」を、今、この瞬間に変えたなら。今日からの人生の景色は、確実に変わっていくのですから。 見えない明日を憂うのではなく、今日という一日を、ただ丁寧に、静かに生きる。それ以上に確かな道など、どこにもないのです。
……さて、今日の私の話、少しはあなたの心に届いたでしょうか。
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血圧130は怖くない?血圧を「パワー」に変える賢い塩の摂り方
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長生きする女性に共通する「5つの小さな習慣」
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冬の安心をまとう ―― 体にやさしい服選び
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羅睺羅の人生相談室


【現代羅睺羅の人生相談室】File.006
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【LGBT】心は女なのになぜ女子風呂に入ったらいけないのか全く理解できません😅
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【昭和脳】立憲民主党「紙の保険証を守る夏にしたい」😅
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【悲報】29歳のK-POPオタクマンさん、婚活デートで咽び泣く😥
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【クズ】「エヴァファンを冒涜…腐ってると思った」『残酷な天使のテーゼ』の作詞家・及川眠子氏 😫
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【悲報】マッチングアプリで20代男性と出会った43歳女優、“食い逃げ被害”に遭う😅
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【悲報】ミュージカル「天安門」に主演する中国系俳優、中国公演中に突然の悲報をSNSに掲載してしまう……😂
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【悲報】携帯キャリアさん、惰弱をカモにする🤣
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【悲報】田んぼの持ち主様へ 『カエルの鳴き声が煩いので対策してください』🤣
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KFC社長「海外ではクリスマスにチキンを食べるとデマ流したら日本人騙されてて草」😁
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日本のEV技術を盗み取る中国「謎の産業スパイ集団」を摘発へ😂
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【笑笑】派遣会社も「人手足りず」 倒産件数が2015年以降で最多に😁
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【韓国籍の男逮捕】約15分間で女子中学生ら3人次々わいせつ、入国から1週間で計8件の強盗疑い😃
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【国税庁】懇親会で国税庁幹部が懇親会で女性記者にセクハラ😄
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【悲報】大阪万博、海外パビリオンの申請「0件」😂
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【共産】習近平が率いる中国指導部、ポル・ポトを見習う😂
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【絶賛撤退中】全国の再エネ業者が逃亡開始、ババを引くのは誰だ😁
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【悲報】ロレックス881万円→3万円カモになる😂
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【見せしめ】自転車にも「青切符(反則金)」導入😂
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【圧力】ジャニーズ事務所「今後はw-inds.DU PUMP、JO1、INI等がTV出れないよう圧力かけるのやめます」😁
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【悲報】テレビのヤラセ現場、暴露される😅
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